「ちょっと家持ち」クレーンゲーム [団地小僧ー3]
小4の春休み、
俺は長く遊びなれた埼玉県南浦和団地を後にする。
好きな子もいたし、ダチもたくさんいた。
先輩たちの悪い誘いも増え、
これからが本番という時に、
今も住んでいる鎌倉に自宅が建てられたのである。
南浦和VS鎌倉。
頭は相変わらず悪かったが、
能天気な次男坊なので、引っ越しに違和感はなかった。
そんな引っ越し間近のある日。
先輩に呼び出され、俺は駅前のゲーセンにいた。
「だからよう、いいか、こうだよ」
先輩も俺もクレーンゲーム初期型がしたいのである。
景品はたかだかラムネだったが。。。
「そうそう電源を抜いておくだろ。 そこにお金を入れても動かない。 で、客があきらめたら、電源を入れる・・・」
「と、動く・・・」
これは万引きを超えた悪である。
だが、お馬鹿な俺は夢中でこれをやった。
・・・今、思えば、このままこの犯罪を続ければ、
俺は立派な暴走族にでもなっていただろう。
でも、引っ越しで救われた。
二階建て、夢のマイホーム。
しかも鎌倉。だが・・・
俺は長く遊びなれた埼玉県南浦和団地を後にする。
好きな子もいたし、ダチもたくさんいた。
先輩たちの悪い誘いも増え、
これからが本番という時に、
今も住んでいる鎌倉に自宅が建てられたのである。
南浦和VS鎌倉。
頭は相変わらず悪かったが、
能天気な次男坊なので、引っ越しに違和感はなかった。
そんな引っ越し間近のある日。
先輩に呼び出され、俺は駅前のゲーセンにいた。
「だからよう、いいか、こうだよ」
先輩も俺もクレーンゲーム初期型がしたいのである。
景品はたかだかラムネだったが。。。
「そうそう電源を抜いておくだろ。 そこにお金を入れても動かない。 で、客があきらめたら、電源を入れる・・・」
「と、動く・・・」
これは万引きを超えた悪である。
だが、お馬鹿な俺は夢中でこれをやった。
・・・今、思えば、このままこの犯罪を続ければ、
俺は立派な暴走族にでもなっていただろう。
でも、引っ越しで救われた。
二階建て、夢のマイホーム。
しかも鎌倉。だが・・・
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