SSブログ

鬼畜(覚書)妹 [小説]

母親と妹との確執は妹が子供を産んでから聞いた。
私が小3の時、
生まれた妹はまさに、
兄にいじめられていた私にとって、
宝物だった。
いや、いじめるのでなく、
赤ちゃんの頃からあやしたり、
遊んだり(男ぽい遊び)、
弟分という感じ。
また生まれた時から「大人の目」をしていて、
大人しく、落ち着いていた。
これを機に兄とは一切、遊ばなくなった。
埼玉、北海道、神奈川と父親の転勤が続いたが、
妹がいる家庭はすごく明るかった(少なくても僕にとっては)。
その妹が家を出たのは、美大に受かり、
家から遠いこともあって寮に入った18歳からである。
それから、この実家に住むことはなかった。
大学を思う存分楽しみ、インドなども行き、
卒業後は建て込み(インテリア)の会社で働き、
同棲し、彼とは旅行と食事と音楽という同趣味で、
ついには結婚し、子供ができた。
その子供(私にとって甥っ子)は
その後の私の人生に大きくかかわってくるのだが・・・。
この時点で久しぶりに妹と話し、
私はもしかしたら本当に母親が怖くなったのかも知れない。
まず、小学生の頃から「あんたはブスね」とか言われたそうである。
驚きである母親が娘にそんなこと言うのか?
まぁ、確かにエリートな父親を釣り上げたのは
そのクォーターな美貌であろう。
洋服を買いに行けば「センスなくぁね。何、着てもダメよ」
友達のいじめ関係を相談すれば、「関係ないじゃない」・・・。
妹は冷静だからそういったことを誰にも相談せず、
とにかく18歳でこの家を出る、と決めていたそうだ。
もちろん、二人の兄が壊れていくのを見てたからだ。
ちなみに一番、驚いたのは母親の兄(叔父)が
ウチに遊びに来た時、妹のベッドに朝方いたということだ。
それ以外は妹は話してくれないが、
一度、母親にこのことを私が突き付けた。
「そんなことある訳ないじゃん」で済まされた。
その男はすごい素敵な女性と結婚したが、
浮気で離婚。
やくざっぽい連中と遊んでいるが、
タクシー運転手を続けていたので90才になるいまも
遊びながら人生楽しんでいる。
ちなみに、母親は幼い子供には優しい。
私もその遺伝子は継いでいる。
だから、孫を産んだ妹には優しくなっていった(いや、あくまで孫にか)。
・・・今はその孫も二十歳。母親のお年玉は4万円くらいらしい。

また妹は介護の仕事などもしているので、
母親を憎みながらもいい相談相手になっている。
わが家がもっているのは妹のお陰である。
旦那のDV、義理母の介護、仕事・・・
鬱になっても病院に行かせてもらえず、
それでも乗り越えた。
尚、本人は否定するが美人である
(写真や絵のモデルもした)。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。