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「コピーテクニック」 [過去文章]

儲かるコピテク。

コピーとは、広告における文章である。
つまり、商業文。
商品やサービスを明確に伝えるとともに、
興味を持たせ、購買意欲まで刺激しなければならない。
だから、コピーライターは、いわゆる普通のライターよりギャラがいい。
だが、バブル崩壊、失われた10年、9.11、プライムローン、東日本大震災と来て安部、
まったくもって元気のない日本の企業にコピーライターを雇う財力はない。
なにせ、元をただせばただの日本語だ。
技術者や営業、
または印刷所やホームページ制作者たちが、
適当に書いているのが、現実。
そう、今の世の中にコピーライターという職業は無いと言っても過言ではない。
ギャラだけでなく、コピー表現そのものが、時代に即していないのだ。
消費者が商品を購入する場合、広告を参考にすることはない。
例えば、地デジ対応テレビを買う、とする。
まず、誰もがパソコンで「検索」を行う。
そして、スペックや値段などを調べ、さらには誰が書いたかわからない「評(口コミ)」
を参考にいくつかの候補をピックアップする。
そして大型電気店で実物を見て、さらに家電コンシェルジェの意見を聞き、
「これ!」と決まったら、もちろんすぐには買わず、
またパソコンを操り、決めた商品が一番安く手に入るお店で購入するのである。
完璧である。少なくとも歯の浮くようなキャッチフレーズで購入するより間違いはない。

もう一度言う。コピーライターという職業はない。



70~80年代のコピーライターブームには、
優秀な才能が広告業界に集まり、百花繚乱。
さまざまな広告が私たちを楽しませてくれたが、
もう、そんな時代は終わったのだ。

その当時、コピーライターをしていた人間?
うまくウェブの世界に乗りかえたか、営業に移ったか、またはリストラされたかだ。

そう。この私がそうだ。「生涯コピーライター」なんて馬鹿なことを言っているうちに、
ハードワークで身体を壊し、実家に身を寄せ、それまでのコネクションでSOHOなんかしているうちに、
どうにもならなくなった。プライムローン以降、仕事は減るばかり。
さらにハローワークでも、仕事が見つかることは無い(年齢制限という差別は確実にある)。
そこで、残業、徹夜、休日出勤(もちろん手当てなし)で、
身についたこのコピーライティングのテクニックで食えないだろうか?と考えた。
イラさんのような才能があれば作家もいいが、とにかく「書く」ことだ。
一番の近道は、コピーライターのノウハウを捨て、商業的ライターとなることである。

ところがである。
ここ10年。いわゆる記事体広告(インタビュー記事)やリライティングでライター力を鍛えたつもりだったのに、
ダメなのである。あっさり、心地よい言葉を並べて、当たり障りない文章を書く、なんてできないのだ。
つい、目立ちたがり屋な文章を書いてします。そこで、コピー他に役に立つものないかな?
と沈思黙考した訳である。

懸賞や公募はどうだろう。
世界的な不況で、職にあぶれている人はたくさんいる。
若者から働き盛り、奥様、50歳~と、時代から、あぶれてしまった人は多い。
コピーライターの時も、よくこの懸賞、公募はした。
コピーの良し悪しなんてそう簡単にはわからない。
賞を取っているか、どうかが、勝負の分かれ道。
有名なのが、宣伝会議賞。こいつを取れば、次のステップは少し大きくなる。
そこで、いいデザイナーたちと組み、各新聞社が行っている広告賞を取れば、更に上へ行ける。
上に行けば、行くほど、いい仕事が待っている。
そこで、頑張って「実際」の仕事でTCC賞などを取れば、コピーライターとしては一人前。
後は、どういい仕事を継続していくか、だけだ。
残念ながら私は宣伝会議賞と某新聞社の広告賞佳作で、止まってしまい。
日々のハードワークで身体を壊してしまった。

しかし、このコピーライター的思考は、懸賞や公募で使えるのではないだろうか。
公募雑誌やウェブ懸賞などを見ると、結構、キャッチフレーズ、川柳、エッセイ、なんてコピーテクニックが応用できそうなものがある。
そう、文学賞やシナリオ大賞みたのはこの際、見なかったことにして、小さい魚で大魚を釣ろうではないか。
懸賞ライターなんて、いいじゃないか。えんぴつとメモ帳だけでできるなんて最高のビジネスではないか。いざ、いざ、いざ。



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