『二十歳の原点』が、漫画かぁ^^; [言葉]
週刊誌の本の広告欄に
『二十歳の原点』の漫画版があった。
「あぁ」。
私がこの『二十歳の原点』を
読んだのは中学一年生。
入学祝いに自分で買った。
その年、私たちの担任になった
早稲田大卒の新任教師は
「嘘だねぇ。おまえが買うわけない」と
くどかったのを覚えている。
確かに中身について「分かっていた」とは思わない。
しかし、
思春期の若者は「死」に二番目に近い存在だ。
・・・この本を読んで、
私は「死」に捕らわれたのは間違いのないことだ。
それから二十歳を迎えるまで「恋人は?」
と聞かれると「高野悦子さん」と答えていたような気がする。
それだけ深い存在だった訳だ。
断捨離でも捨てなかった。
ノートから序章そして『二十歳の原点』まですべてある。
『二十歳の原点』は立命館大生だった高野悦子さんの日記。
1969年1月2日(大学2年)から同年6月22日(大学3年)までの
大学での学生生活を中心に書かれている。
理想と現実とのギャップ、青年期ならではの悩み、
生と死の間で揺れ動く心、学生運動、恋愛・・・
日々の悩みや喜び、絶望と希望とが自作の詩などと共に綴られている。
学生運動が盛んだった1960年代末期の学生の心理を
「日記」という形態から読み取れる未来に残すべき本だと思う。
…高野悦子さんは3年生だった1969年6月24日未明、
二条駅-花園駅間の山陰本線で上り貨物列車に飛込み死亡。合掌。
その後、十数冊の大学ノートに書かれた日記は父親の手によりまとめられ、
同人誌『那須文学』に掲載。後に新潮社より発売されベストセラーになった。
全共闘の集会やデモに参加するようになった心の動きや失恋の悲しみ、
あまりに純粋な心が描かれている。
政治が信用できなくなり、安保が問題になり、
格差社会が広がる中、この本の価値は高い。
若い人には、スマホゲームもいいがたまには
漫画でもいいからこうした本を読んで欲しい。
ちなみに高野悦子さんの父親のあとがきに出てくる
・・・「SOMEONE」(誰か)を求めていた・・・の一節は、
すべての人間に通じる想いであろう。
・・・久しぶりにノートから三冊、読み返してみようと思う。
詳しくお知りになりたい方は・・・
https://www.takanoetsuko.com/
『二十歳の原点』の漫画版があった。
「あぁ」。
私がこの『二十歳の原点』を
読んだのは中学一年生。
入学祝いに自分で買った。
その年、私たちの担任になった
早稲田大卒の新任教師は
「嘘だねぇ。おまえが買うわけない」と
くどかったのを覚えている。
確かに中身について「分かっていた」とは思わない。
しかし、
思春期の若者は「死」に二番目に近い存在だ。
・・・この本を読んで、
私は「死」に捕らわれたのは間違いのないことだ。
それから二十歳を迎えるまで「恋人は?」
と聞かれると「高野悦子さん」と答えていたような気がする。
それだけ深い存在だった訳だ。
断捨離でも捨てなかった。
ノートから序章そして『二十歳の原点』まですべてある。
『二十歳の原点』は立命館大生だった高野悦子さんの日記。
1969年1月2日(大学2年)から同年6月22日(大学3年)までの
大学での学生生活を中心に書かれている。
理想と現実とのギャップ、青年期ならではの悩み、
生と死の間で揺れ動く心、学生運動、恋愛・・・
日々の悩みや喜び、絶望と希望とが自作の詩などと共に綴られている。
学生運動が盛んだった1960年代末期の学生の心理を
「日記」という形態から読み取れる未来に残すべき本だと思う。
…高野悦子さんは3年生だった1969年6月24日未明、
二条駅-花園駅間の山陰本線で上り貨物列車に飛込み死亡。合掌。
その後、十数冊の大学ノートに書かれた日記は父親の手によりまとめられ、
同人誌『那須文学』に掲載。後に新潮社より発売されベストセラーになった。
全共闘の集会やデモに参加するようになった心の動きや失恋の悲しみ、
あまりに純粋な心が描かれている。
政治が信用できなくなり、安保が問題になり、
格差社会が広がる中、この本の価値は高い。
若い人には、スマホゲームもいいがたまには
漫画でもいいからこうした本を読んで欲しい。
ちなみに高野悦子さんの父親のあとがきに出てくる
・・・「SOMEONE」(誰か)を求めていた・・・の一節は、
すべての人間に通じる想いであろう。
・・・久しぶりにノートから三冊、読み返してみようと思う。
詳しくお知りになりたい方は・・・
https://www.takanoetsuko.com/