鬼畜⑩ [小説]
さて、
当時、我が家はいっぱいの人がいた。
父親、鬼畜、兄、
俺、よく来る妹、お孫ちゃん、義理の弟・・・
お孫ちゃん中心に、
はじめて「家族」らしい家族であった。
おいらもよく笑った。
しかしそんな中、
神経科に通っていた俺は、
かつてからやってみたかった
ロールシャッハ・テストなるものを
願い出てやった。
あのなんか分からない絵を見て答える心理テストだ。
で、なんと!伏せられた最後のカード! 医師「このカードなんだと思いますか?」 「うーん、わからないけど、すごく嫌な気がします。 気持ち悪いです。怖いです。見たくないです」 「・・・そうか、やっぱりな。 ほら、これ。マザーズカードよ。母親!」
医師とは日記により情報交換し、
今の気持ちは全部話してあったので、
医師もその結果には驚いたようだった。
「あれ、くれぐれもおかぁさん殺さないでくれよ。 殺してもおかしくない心理状態だから・・・」
俺でよかったね。鬼畜かぁさんよ。
当時、我が家はいっぱいの人がいた。
父親、鬼畜、兄、
俺、よく来る妹、お孫ちゃん、義理の弟・・・
お孫ちゃん中心に、
はじめて「家族」らしい家族であった。
おいらもよく笑った。
しかしそんな中、
神経科に通っていた俺は、
かつてからやってみたかった
ロールシャッハ・テストなるものを
願い出てやった。
あのなんか分からない絵を見て答える心理テストだ。
で、なんと!伏せられた最後のカード! 医師「このカードなんだと思いますか?」 「うーん、わからないけど、すごく嫌な気がします。 気持ち悪いです。怖いです。見たくないです」 「・・・そうか、やっぱりな。 ほら、これ。マザーズカードよ。母親!」
医師とは日記により情報交換し、
今の気持ちは全部話してあったので、
医師もその結果には驚いたようだった。
「あれ、くれぐれもおかぁさん殺さないでくれよ。 殺してもおかしくない心理状態だから・・・」
俺でよかったね。鬼畜かぁさんよ。