鬼畜⑫ [小説]
兄は抗がん剤を
ワンクールしただけで、
癌が消滅してしまった。
ステージ4.5の癌が。
その代わり、父親が、
担癌で、
手術は成功したのに、
医師会に属する医者の怠慢と、
傲慢と恐ろしいくらいの意地悪さで、
亡くなった。
この時も兄はお見舞いにも来なかった。
すべては俺が仕切った。
社会性のない奴は、
悪いがダメだ。
ただ、ご挨拶だけは意地でもさせた。
父親の抜けた我が家には、
もう妹家族、甥っ子も来なくなった。
父親のいない、
鬼畜と馬鹿兄と俺じゃな。
そして、馬鹿兄は、
父親がいなくなって、
一階の居間を浅慮し始めた。
俺がいると来ないが、
偉そうにしている。
鬼畜も楽しそうだ。
ワンクールしただけで、
癌が消滅してしまった。
ステージ4.5の癌が。
その代わり、父親が、
担癌で、
手術は成功したのに、
医師会に属する医者の怠慢と、
傲慢と恐ろしいくらいの意地悪さで、
亡くなった。
この時も兄はお見舞いにも来なかった。
すべては俺が仕切った。
社会性のない奴は、
悪いがダメだ。
ただ、ご挨拶だけは意地でもさせた。
父親の抜けた我が家には、
もう妹家族、甥っ子も来なくなった。
父親のいない、
鬼畜と馬鹿兄と俺じゃな。
そして、馬鹿兄は、
父親がいなくなって、
一階の居間を浅慮し始めた。
俺がいると来ないが、
偉そうにしている。
鬼畜も楽しそうだ。