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避難所 [日記]

日本全国各地で大雨を降らせた台風19号。
被害にあわれた皆様におきましては、
今後、普通の日常を取り戻すことも一仕事。
いち早い日本国、県、市などの行動、
ボランティアの活躍で復興すること願っております。

さて、今回は世界的見地からも
いまだかつてない大型台風と聞いておりましたので、
身体障がい者の私としては家族や行政に迷惑をかけないように、
金曜日、夜に避難所に避難しました。

いわゆるミニ防災拠点といわれる
小学校の体育館みたいな所です。


お年寄りや病気の方などの避難(鎌倉市)として
・・・鎌倉市に問い合わせましたところ。
「警戒レベル3」で、ご高齢の方、障害のある方、乳幼児等は、
小学校などにある「避難所(ミニ防災拠点)へ」避難してください!とのこと。
①避難に時間を要する人(ご高齢の方、障 害のある方、乳幼児等)と
その支援者は「避難所(ミニ防災拠点)へ」避難をしましょう。
その他の人は、避難の準備を整えましょう。
②防災放送やパソコン・テレビ・ラジオなどで確認できましたら
できるだけ早く避難しましょう。事前に避難する所を決めておくとよいです。
③避難場所は広域避難所などではなく、小学校などにある「避難所(ミニ防災拠点)」です。
④持っていくものは、常備薬、食料、水。タオル、着替え、携帯電話、小銭、等です。
備品はありますが、できるだけ、ご自身で揃えてくださいとのことです。

水と食べ物をカバンに詰めたところ、
とてもじゃない重さになってしまい、
水と食べ物を減らし家を出ました。
ところが、ちょうど雨が降り出してきて、足元ビチャビチャ、
そしてカバンがあまりに重すぎました。
心臓リハビリで負荷下から二番目でも30分こげない、
B型事業所に通っている自身の現実を忘れていました。
ほんの数分で突くはずの小学校まで4,5回休み、
雨で洋服もビチャビチャ。
ようやく裏門につくと体育館に電気が、ところが、そうです。
裏門は閉まっていて呼び鈴はありません。
雨はさらに強くなり、
心臓リハビリの10倍は心拍数が上がっています。
不整脈が心配です。
でも、ここまで来たら戻れません。
根性で正門へ。
しかし、そこから足をすくう校庭を渡り、
やっと明かりのある校舎にたどりつき
ドアを叩いても誰も出てきません。
少し移動して、ようやく人がいて、
「避難所は?」と息も絶えだえで聞くと、
案内してくれました。(肩くらい貸せよ!)。

体育館の玄関に倒れこむように入ると、
二人の若い女性が迎えてくれました。
息が苦しくはぁはぁしているのに、何もしてくれません。
しょうがなく苦しい中、
「障がい者早く避難所へ、と聞いてたので」
「はい、どうぞ」
「・・・あの心臓の身体障がい者で
少し苦しいので待ってくれますか」
「はい。じゃこれ」
差し出されたわら半紙に名前などを書く。
悪いけど、これが現実か?と思った。
聞いてみると、非常食と水はやはり出ないとのこと、
コンビニなどへ買いに行けとのこと(?)。
若くてかわいい市役所の職員さんふたり。
悪いけどなんの頼りにもなりませんよ。
少し動悸もおさまり、懐しい運動マットの上に転がり、
唯一配られるブランケットを身体に巻いてポカリで一息。
体育館には5名の避難者のみ。
お年寄りや障がい者というより、
家が倒壊するのが怖くてという人が多い。

・・・そうだよな、
お年寄りや障がい者がこんな雨の中歩いてこれないものな。
でも、これじゃなんの役にも立たないよ。
とりあえず、眠くないが目を閉じ、じっ、としていた。
眠れるわけがない。
翌朝、妹家族に連れられて、母親が来た。
「家を守る」と言っていたが
自動車で連れてこられたようだ。
不満げな顔をしている。
見た目は白髪のおばぁちゃんだが、
体力は私よりある。
妹家族は海、河川からの増水で避難せよ!状態らしく、
こっちに来たようだ。
クルマがあると食料でもなんでも
簡単に持ってこれるんだなぁ。
犬もきたし(笑)。
考えてみれば、障がい者も誰かに運んでもらえばいいのか
・・・でもタクシーは前日で満杯だったらしい。
ちなみに隣町の避難所は水や避難職もすぐ出るし、
テレビや毛布なども揃っているらしい。
ウチの地域は観光地だからお金がないのである。

・・・随分、長い時間、寝たふりをしていたが、
だんだん人間が増えてきた。
近所の若奥様と子供たち。もちろんクルマできたらしい、
ガキはどこでもうるさい。
雨の日の体育館で運動会だ。でも、8時間、走りっぱなしって。
まぁ、見てると可愛いとこもあり許せるが、
お年寄りや障がい者の数は少ないな。
夕方8時ごろ、ようやく台風らしくなってきた。
やはり家にいるよりはいい。
音が小さいし揺れない。みんながいる。安心できますよ。
ただ、低気圧のせいか子供たちの足音のせいか、
頭痛がすごかったです。
台風は2時間で去っていったので、
みんな、ほっ、として帰宅の途へ。
ウチも妹家族のクルマがあるので、帰宅。
ガムテープで補強してある我が家、健気にも大丈夫。
うん。避難所は疲れる。
すごく疲れる。
3.11から色々な地域で避難所の模様をテレビで観たが、
経験して初めて分かる大変さです。
でも、助かるためにもいち早く避難所へ。
もし、一人暮らしだったらやはり役所に電話することです。
そして移動手段を作って貰いましょう。
それしかないと思います。
水と非常食は二日目の夜に配られました。
(備忘録として)。
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