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咲さんの手紙。 [日記]



もちのろん^@^w
恋人なんかいないおいら、
小学生の時に引っ越していった女子と
「文通」しておりやした。
たわいもないことを書いていましたが、
手紙が来ると嬉しくてね。
マイテープ作ったり、詩を書いたり・・・泪。
四十代の頃、東京で一度お逢いして。
ビール飲み過ぎましたが、美少女のままで。。。^^;
手紙はいいよね。



○○先生へ
先生、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
おかしな書き出しでありますことを深くお詫び申し上げます。
実は、感染症から一命を取り留めた後どうしても先生の名が思い出せず
先生方に確かめたところ、仁友堂にそのような先生はおいでにならず、
ここは私たちがおこした治療所だと言われました。
何かがおかしい。そう思いながらも私も次第にまたそのように思うようになりました
夢でも見ていたのであろうと
なれど、ある日の事
見た事もない奇妙な銅の丸い板を見つけたのです。
その板を見ているうちに、私はおぼろげに思い出しました。
ここには先生と呼ばれたお方がいたことを
そのお方は「揚げ出し豆腐」がお好きであったこと。
涙もろいお方であったこと。
神のごとき手を持ち、なれど決して神などではなく。
迷い傷つき、お心を砕かれひたすら懸命に治療に当たられる「仁」をお持ちの人であった事を
私はそのお方に、この世で一番美しい夕日を頂きましたことを思い出しました。
もう名も、お顔も思い出せぬそのお方に恋をしておりましたことを
なれど、きっとこのままでは私はいつか全てを忘れてしまう
この涙の訳までも失ってしまう。
何故か耳に残っている「修正力」という言葉
私はこの思い出を無きものとされてしまうような気がしました。
ならばと、筆を執った次第にございます。
私がこの出来事に、あらがうすべは一つ、このおもいを記すことにございます。
○○先生、改めてここに書き留めさせていただきます。
橘咲は、先生をお慕い申しておりました。
橘咲

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